Guide
値上げ判断シミュレーターの結果を読み解く
価格変更は、売上だけでなく1件当たりの利益と販売数量を一緒に比較して判断します。このガイドでは、入力した条件に基づく試算結果の見方と、ツールでは判断できない範囲を整理します。
まず現在の利益構造を確認したい場合は、利益計算ツールで売上と費用から利益を確認できます。
値上げ判断で確認する3つの数字
売上が増えたかだけで結論を出さず、営業利益、損益分岐数量、数量減少耐性をまとめて確認します。価格と販売数量の組み合わせが、現在の利益に対してどのような差を生むかを見るための3つの指標です。
- 営業利益
- 価格と数量の変更後に、本業の利益が現在より増えるか減るかを確認します。
- 損益分岐数量
- 現在の営業利益を維持するために、変更後価格で最低限必要な販売数量です。
- 数量減少耐性
- 現在の営業利益を維持したまま、販売数量がどこまで減ってもよいかを示します。
売上が減っても利益が増えるケース
価格を上げると1件当たりの利益が増えるため、販売数量が減って売上が下がるケースでも、入力した条件によっては営業利益が増えることがあります。ただし、これは利用者が入力した販売数量による比較です。実際の需要や値上げ後の販売数量を予測するものではありません。
損益分岐数量とは
このシミュレーターの損益分岐数量は、変更後価格で現在の営業利益を維持するために必要な最低販売数量です。利益が0円になる一般的な損益分岐点とは意味が異なります。変更後の1件当たり利益が0円以下の場合は、数量を増やしても現在の営業利益を維持できないため算出できません。
数量減少耐性の見方
正の値なら、その数量まで減っても現在の営業利益を維持できる試算です。0なら販売数量を減らせず、負の値なら維持のために販売数量を増やす必要があります。変更後の1件当たり利益が0円以下など算出不能な条件では「到達不可」として扱います。
このシミュレーターで分かること・分からないこと
分かること
入力した条件での売上、粗利益、営業利益、各利益率、利益維持に必要な数量、数量減少耐性、任意で設定した目標利益との差を比較できます。
分からないこと
実際の需要、顧客の受容、競合の反応、将来の販売数量、最適価格、成功確率、税務判断、入力していない費用は判定できません。結果は意思決定支援であり、将来予測や価格の推奨ではありません。