BLUE RETURN GUIDE · 2026

青色申告65万円控除で税金はいくら変わる?

2026年版・白色申告と同じ条件で比較

青色申告65万円控除は、税額から65万円を直接差し引く制度ではありません。同じ売上・経費・社会保険料の条件で申告方法だけを変えると、所得税・住民税の参考額と手取りがどう変わるのかを、既存シミュレーターの計算結果で比較します。

公開・更新日:

結論:同じ売上・経費でも申告方法で税金と手取りは変わる

比較基準

白色申告

年間税負担目安
339,857円
年間で残るお金の目安
2,546,333円
月平均
212,194円
白色との年間手取り差
比較基準

白色より税負担 15,105円少ない

青色申告 10万円控除

年間税負担目安
324,752円
年間で残るお金の目安
2,561,438円
月平均
213,453円
白色との年間手取り差
+15,105円

白色より税負担 83,078円少ない

青色申告 55万円控除

年間税負担目安
256,779円
年間で残るお金の目安
2,629,411円
月平均
219,118円
白色との年間手取り差
+83,078円

白色より税負担 98,183円少ない

青色申告 65万円控除

年間税負担目安
241,674円
年間で残るお金の目安
2,644,516円
月平均
220,376円
白色との年間手取り差
+98,183円

白色申告 vs 青色65万円控除

年間税負担の差

98,183円

青色65万円控除のほうが少ない参考結果

白色申告 vs 青色65万円控除

年間手取りの差

98,183円

青色65万円控除のほうが多い参考結果

青色申告65万円控除とは?

青色申告特別控除は、青色申告者が要件を満たした場合に、所得金額の計算上、最高55万円、一定の追加要件を満たす場合は最高65万円、または最高10万円を控除する制度です。

個人事業主にかかる税金全体から確認したい場合は、個人事業主の税金はいくら?2026年版も参照してください。

白色申告と青色申告を同じ条件で比較

比較に使う事業条件はすべて同じです。申告方法だけを白色、青色10万円、55万円、65万円控除へ切り替えています。

年間売上
5,000,000円
年間必要経費
1,500,000円
国民年金
213,810円
国民健康保険
400,000円
説明用入力例。全国共通値ではありません。
その他所得控除
0円
変更する条件
申告方法のみ

白色申告

青色申告特別控除
0円
事業所得参考
3,500,000円
課税所得参考
1,846,000円
所得税
92,300円
復興特別所得税
1,938円
所得税等合計
94,238円
住民税参考
245,619円
年間税負担目安
339,857円
年間で残るお金の目安
2,546,333円
月平均
212,194円
白色との税負担差
比較基準
白色との手取り差
比較基準

青色申告 10万円控除

青色申告特別控除
100,000円
事業所得参考
3,400,000円
課税所得参考
1,746,000円
所得税
87,300円
復興特別所得税
1,833円
所得税等合計
89,133円
住民税参考
235,619円
年間税負担目安
324,752円
年間で残るお金の目安
2,561,438円
月平均
213,453円
白色との税負担差
15,105円少ない
白色との手取り差
+15,105円

青色申告 55万円控除

青色申告特別控除
550,000円
事業所得参考
2,950,000円
課税所得参考
1,296,000円
所得税
64,800円
復興特別所得税
1,360円
所得税等合計
66,160円
住民税参考
190,619円
年間税負担目安
256,779円
年間で残るお金の目安
2,629,411円
月平均
219,118円
白色との税負担差
83,078円少ない
白色との手取り差
+83,078円

青色申告 65万円控除

青色申告特別控除
650,000円
事業所得参考
2,850,000円
課税所得参考
1,196,000円
所得税
59,800円
復興特別所得税
1,255円
所得税等合計
61,055円
住民税参考
180,619円
年間税負担目安
241,674円
年間で残るお金の目安
2,644,516円
月平均
220,376円
白色との税負担差
98,183円少ない
白色との手取り差
+98,183円

売上500万円・青色申告65万円控除の内訳を詳しく確認する場合は、売上500万円なら手取りはいくら?2026年版も参照してください。

なぜ65万円控除で税金が65万円減るわけではない?

収入 − 必要経費 − 青色申告特別控除 − 所得控除 → 課税所得等の計算へ

所得から税額を考える流れ

青色申告特別控除は、税率を掛ける前の所得金額を計算する過程で使われます。税額から直接65万円を差し引く税額控除とは仕組みが異なります。

所得税は課税所得に応じた税率で計算され、住民税参考額や基礎控除、社会保険料控除なども結果へ影響します。そのため、65万円控除を使ったときの実際の税負担差は、所得やほかの所得控除によって変わります。

青色申告65万円控除を受ける主な要件

国税庁の案内では、まず55万円控除の要件を満たし、そのうえで65万円控除の追加要件を満たす必要があります。

55万円控除の主な要件

  • 事業所得または一定の不動産所得を生ずべき事業
  • 正規の簿記の原則による記帳
  • 貸借対照表・損益計算書等の添付
  • 確定申告期限までの申告

65万円控除の追加要件

  • 55万円控除の要件を満たす
  • 期限内にe-Taxで申告書・決算書等を送信
  • または、法令上の要件を満たす電子帳簿保存等

青色申告には事前の申請が必要

一般的なケースでは、新たに青色申告を始める場合、青色申告をしようとする年の3月15日までに「青色申告承認申請書」を提出します。

その年の1月16日以後に新規開業した場合は、原則として業務開始日から2か月以内です。相続などの特殊ケースには別の期限があるため、該当する場合は国税庁の案内を確認してください。

白色申告なら帳簿はいらない?

白色申告でも帳簿が不要になるわけではありません。事業所得などがある白色申告者にも、売上や仕入れ、経費などを記帳し、帳簿や取引書類を保存する制度があります。

青色申告10万円・55万円・65万円の違い

青色申告

10万円控除

55万円・65万円控除の要件に該当しない青色申告者などが対象となる控除です。

正規の簿記等

55万円控除

複式簿記による記帳、決算書等の添付、期限内申告などの要件があります。

追加要件あり

65万円控除

55万円控除の要件に加え、期限内e-Taxまたは一定の電子帳簿保存等が必要です。

控除額だけで判断せず、自分が満たせる記帳・提出要件と実務負担を確認してください。

青色申告に会計ソフトは必要?

法律上、特定の会計ソフトを購入すること自体が65万円控除の要件ではありません。一方で、複式簿記、帳簿作成、決算書作成、e-Taxなどの実務を継続できる方法は必要です。

自分の場合の差額を計算する

参考ケースと実際の売上・経費・社会保険料が異なれば、税金と手取りの差額も変わります。Tool #5では同じ入力条件のまま、白色申告と青色10万・55万・65万円控除を比較できます。

  • 無料
  • 登録不要
  • 入力内容を保存しない

青色申告65万円控除と白色申告のよくある質問

青色申告65万円控除を使うと税金が65万円安くなるのですか?
いいえ。65万円は税額から直接差し引く金額ではなく、所得金額の計算上の青色申告特別控除です。実際の税負担差は所得やほかの所得控除などで変わります。
白色申告と青色申告65万円控除では税金はいくら違いますか?
今回の同一条件による参考ケースでは、年間税負担の差は98,183円です。売上・経費・社会保険料などが変われば差額も変わります。
青色申告なら誰でも65万円控除を使えますか?
いいえ。55万円控除の要件に加え、期限内のe-Tax申告または法令上の要件を満たす電子帳簿保存など、追加要件を満たす必要があります。
青色申告10万円・55万円・65万円の違いは?
控除額だけでなく要件が異なります。55万円は正規の簿記、決算書の添付、期限内申告などが必要で、65万円はさらにe-Taxまたは一定の電子帳簿保存等が必要です。
白色申告でも帳簿は必要ですか?
はい。白色申告者にも記帳制度と帳簿・書類の保存制度があります。白色申告だから何も記帳しなくてよいわけではありません。
青色申告の申請はいつまでですか?
一般的には青色申告をしようとする年の3月15日までです。その年の1月16日以後に新規開業した場合は、業務開始日から2か月以内が原則です。
会計ソフトを使わないと65万円控除は受けられませんか?
法律上、特定の会計ソフトの購入が必須とされているわけではありません。ただし、複式簿記、決算書作成、e-Tax等の要件を満たす実務が必要です。

参考にした公的情報

制度説明は国税庁と日本年金機構の一次情報、比較数値は既存Tool #5の2026年計算モジュールを参照しています。

本記事の金額は、明示した同一条件で既存Tool #5を使った参考値です。実際の税額と手取りは、所得の種類、経費、各種控除、自治体、国民健康保険、申告状況などで異なります。控除の適用や正式な税務判断、税額を保証するものではありません。