TAX GUIDE · 2026

個人事業主の税金はいくら?2026年版・手取りまでわかる計算方法

個人事業主の税金は「売上」だけでは決まりません。売上から必要経費を差し引いた所得、申告方法、社会保険料、各種控除などで変わるため、「売上500万円なら税金は一律でいくら」とは断定できません。ただし、売上・経費・申告方法・社会保険料が分かれば、税金と手取りの概算を順番に整理できます。この記事では、2026年分の制度に沿って、所得税・住民税・国民年金・国民健康保険の考え方と、青色申告による違い、手取り、毎月の積立目安まで順に解説します。最後に無料シミュレーターで自分の条件を確認できます。

公開・更新日:

個人事業主にかかる主な税金・社会保険料

個人事業主の手元に残る金額を考えるときは、税金だけでなく社会保険料も分けて確認します。主な項目は、所得税、復興特別所得税、住民税、国民年金、国民健康保険です。

  • 所得税
  • 復興特別所得税
  • 住民税
  • 国民年金
  • 国民健康保険

税金は「売上」ではなく「所得」を基に考える

売上は入ってきた金額の合計、必要経費は事業のために支出した金額です。所得税を考える起点は、売上そのものではなく、売上から必要経費を差し引いた事業利益です。

年間売上 − 年間必要経費

事業利益の基本的な考え方

青色申告で要件を満たす場合は、事業利益から適用可能な青色申告特別控除を差し引いて事業所得の参考額を考えます。控除には適用要件があり、利益を超えて控除できるものではありません。そのため「売上500万円」という情報だけでは税額を決められません。

2026年分の所得税はどう計算する?

所得税は、事業所得などから社会保険料控除や基礎控除などを差し引いて課税所得を求め、課税所得に応じた税率と控除額を使って計算します。復興特別所得税も別途加わります。

Basic deduction

2026年分の基礎控除

合計所得金額
489万円以下
基礎控除 104万円
合計所得金額
489万円超〜655万円以下
基礎控除 67万円
合計所得金額
655万円超〜2,350万円以下
基礎控除 62万円
合計所得金額
2,350万円超〜2,400万円以下
基礎控除 48万円
合計所得金額
2,400万円超〜2,450万円以下
基礎控除 32万円
合計所得金額
2,450万円超〜2,500万円以下
基礎控除 16万円
合計所得金額
2,500万円超
基礎控除 0円

所得税率は課税所得が大きくなるほど段階的に上がります。この記事では計算ルールを重複実装せず、Tool #5の2026年ルールで概算します。

青色申告にすると税金はどれくらい変わる?

青色申告特別控除には10万円、55万円、65万円があります。控除が適用されると課税所得が下がり、結果として所得税などが少なくなる場合がありますが、適用や節税額を保証するものではありません。

簡易な青色申告

10万円控除

55万円・65万円控除の要件に該当しない青色申告者が対象となる制度です。

複式簿記・期限内申告

55万円控除

複式簿記による記帳、決算書の添付、期限内申告などの要件があります。

追加要件あり

65万円控除

55万円控除の要件に加え、e-Taxによる期限内申告または一定の電子帳簿保存などが必要です。

記帳や申告方法を整理したい場合は、個人事業主の会計ソフト選び診断で必要な機能や比較ポイントも確認できます。

国民年金・国民健康保険も手取りに影響する

Tool #5の2026年通常月払い参考額では、国民年金を1〜3月は月17,510円、4〜12月は月17,920円として扱い、年間参考額は213,810です。

これは前納、免除、猶予、付加保険料などを反映しない参考値です。実際の支払額が分かる場合は、その金額で確認します。

個人事業主の「手取り」はどう考える?

売上 − 必要経費 − 税金 − 社会保険料

手取りの目安の基本的な考え方

この式は全体像をつかむための考え方です。消費税、個人事業税、未入力の国民健康保険、税額控除や特殊な税務は別に確認が必要です。結果を「正確な可処分所得」や正式な税務判断とは扱いません。

売上500万円・経費150万円ならどれくらい残る?

以下は「売上500万円なら必ずこの金額」という全国共通例ではなく、明示した条件でTool #5を使った参考ケースです。

Input conditions

参考ケースの入力条件

  • 年間売上:5,000,000円
  • 年間必要経費:1,500,000円
  • 青色申告65万円控除
  • 国民年金:2026年参考額 213,810円
  • 国民健康保険:年間400,000円
  • その他所得控除:0円

青色65万円控除の要件を満たす前提です。国保400,000円は説明用の入力例で、全国共通値ではありません。

Reference results

上記条件での参考結果

年間で残るお金の目安
2,644,516円
月平均
220,376円
税金の年間負担目安
241,674円
税金用に毎月よける目安
20,140円
税・社会保険用に毎月よける目安
71,290円

税金用に毎月いくらよけておけばいい?

所得税の申告や住民税の納付では、まとまった支出が発生しやすくなります。年間税額の概算を12か月で割り、「毎月よけておく参考額」として把握すると、資金計画を立てやすくなります。

Tool #5では「税金用」と「税+社会保険用」を分けて表示します。ただし、この金額や一律の割合で必ず足りるとは保証できません。入金と支払いの時期も含めて確認する場合は、フリーランス・個人事業主の資金繰り診断も利用できます。

所得税が0円でも支払いが0円とは限らない

所得と控除の条件によって所得税の概算が0円になる場合でも、住民税、国民年金、国民健康保険が発生する可能性があります。さらに条件によっては、消費税や個人事業税も別に必要です。所得税だけを見て支払い全体が0円だとは判断しないようにしましょう。

自分の場合はいくら?無料で確認する

売上と経費を入力すると、年間・月間手取り、税金の年間負担目安、毎月よけておく参考額、青色・白色申告の比較を無料で確認できます。

  • 登録不要
  • 入力保存なし
  • ブラウザ内計算

個人事業主の税金に関するよくある質問

個人事業主の税金は売上の何%ですか?
一律の割合では決まりません。売上から必要経費を差し引いた所得、各種控除、申告方法、自治体や社会保険料などで変わります。
売上500万円なら税金はいくらですか?
経費や控除、国民健康保険などの条件が分からないと決められません。この記事の金額は、明示した条件でTool #5を使った参考例です。
青色申告65万円控除は誰でも使えますか?
いいえ。55万円控除の要件に加え、期限内のe-Tax申告または一定の電子帳簿保存など、追加要件を満たす必要があります。
国民健康保険も計算できますか?
Tool #5は全国一律の額を自動推定せず、年間実額を入力した場合に手取りと社会保険料控除へ反映します。
税金用に毎月いくら残すべきですか?
一律の割合や金額では保証できません。Tool #5では、現在の入力条件から税金用と税・社会保険用を分けて参考額を確認できます。

参考にした公的情報

2026年分の制度説明は、国税庁、日本年金機構、厚生労働省の一次情報を参照しています。

本記事は2026年分の公開情報を基にした一般的な解説です。実際の税額は、所得の種類、各種控除、自治体、国民健康保険、税額控除、申告状況、特殊事情などで異なります。必要に応じて国税庁、自治体、税務署、税理士等へ確認してください。正式な税務判断や税額を保証するものではありません。